口腔内スキャナーを導入しました
こんにちは。院長の小野沢です。
早いもので、1年の半分が経ちましたね。
この半年間、 多くの方々にご来院いただき、
その分たくさんの笑顔に触れることができました。
本当にありがとうございます。
1年の後半も皆さまの歯の健康を守るため、
スタッフ一同、精いっぱい努めてまいります。
さて、口腔内スキャナー(IOS:Intraoral Scanner)は
従来の歯を削った後に、やわらかい型を取るための
印象材を使用した型取りに代わり、
高解像度の光学カメラを用いて
口腔内を直接スキャンし、
3Dデジタルデータとして記録します。
このレーザーの光を使った型取りは、
光学印象とも呼ばれます。
このデータは、かぶせ物の設計・製作や
治療計画の立案に活用され、
より精密な歯科治療を可能にする、
歯科医療のデジタル化において
中心的な役割を果たす機器です。
この度、当院でもデジタル化の第一歩として
Aoralscan3というIOSを導入いたしました。
従来ですと、型を取った印象材に石膏を流して
患者さんの口腔内と同じ形の模型を歯科医院で作製し、
その模型を技工所に郵送。
技工士はその模型を使ってかぶせ物を作製して、
歯科医院に送り返していました。
しかし、IOSを用いることで、
印象材の練和や硬化待ち時間が不要になり、
スキャンデータはすぐに確認・修正できるため、
失敗による再度の印象のリスクも低減します。
顎全体の印象採得の時間は
従来法の約半分に短縮されるケースが
多いとされています。
また、デジタルデータの保存・管理が容易になるため、
模型の保管スペースも不要になります。
過去のスキャンデータとの比較も簡単に行えるため、
経過観察や治療効果の評価も効率化されます。
さらに、IOSの使用でスキャンデータは
即座に技工所へ送信できるため、
今までの物理的な模型の輸送時間が削減されます。
デジタルデータを基にした設計・製作プロセスにより、
模型作製の頻度も減り、
技工物の精度向上と製作時間の短縮も期待できます。
患者さんにとっても
口腔内スキャナーの利用の利点は、
不快感を大幅に軽減できる点です。
印象材による嘔吐反射や不快感がなくなり、
特に型取りに恐怖感を持つ患者さんにとって
大きな安心感をもたらします。
現在はこのような利点があるため
アメリカやヨーロッパでは、
日常的に使われている口腔内スキャナーですが、
日本での口腔内スキャナーの普及率は
単体では4%程度と言われており、
一般的とは言えない状況です。
今後 口腔内スキャナーは
矯正治療やインプラント治療、
虫歯や歯石の確認の際に活躍し、
患者さん・術者双方の負担を軽減しながら、
従来よりも精密な診断・治療を
可能にすることは間違いありません。
当院でも、スタッフ、チーム全体で
導入のためのトレーニングを積みつつ
徐々に使用頻度を上げていきたいと思っております。
今後も、ご来院くださる皆様に
より良い医療サービスを提供できるよう、
院内環境の整備や
知識と技術の向上に努めてまいります。
久里浜駅前マリン歯科口腔外科
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