フレイルについて―ONSって知っていますかー
こんにちは。院長の小野沢です。
凍った夜露を見ては
冬を感じる今日この頃。
まだまだ寒さは続きますが、
しっかりと防寒対策をして
温かい食べものを食べ、
体調に気をつけて過ごしていきましょう!
さて、寒さに負けない体を維持するには、
「フレイル」の進行予防や、改善なども大切です。
フレイルとは、加齢や疾患によって
身体的・精神的なさまざまな機能が徐々に衰え、
心身のストレスに脆弱になった状態のことです。
特に高齢者は、糖尿病や高血圧、
骨粗しょう症などの慢性疾患、
がんなどさまざまな病気を抱えているケースが多く、
心身機能の低下と相まって生活機能が落ちたり、
心身の脆弱性が加速されたりする
危険性が高いことが知られています。
高齢化が進む日本において、
フレイルの改善やさらなる進行の予防は
非常に重要と考えられており、
既にフレイルについてご存じの方も多いのではないでしょうか。
筋力を維持してフレイルを防ぐには
適度な運動が必要ですが、
「食事」も大切な要素になっています。
しかし年齢が上がり、嚥下障害、
体調の変化による⾷欲低下、少⾷、⼿術の影響などで、
1日に必要な栄養を3回の食事で摂取することが
困難な方も少なくありません。
それですといくら運動して筋力を維持しようとしても
フレイルを予防することが困難です。
そこで重要になるのが経口的栄養補助
ONS (Oral Nutrition Suppleement)です。
ONSとは食事で必要な栄養素を補うことができない場合に、
食事に加えて栄養剤や栄養補助食品を飲むことを指します。
ONSに使用できるものには、医師の処方する栄養剤と、
市販で購入できる栄養補助食品とがあります。
実際のONSによる栄養介⼊⽅法としては、
⾷事摂取だけでは不⾜する栄養を
必要に応じてONSで補い、
⾷事で⽬標エネルギー量を摂取できるようになったら、
ONSを徐々に減らしていくような使い⽅が推奨されています。
低栄養がもたらすフレイルの負のサイクルを断ち切るためにも、
栄養不足を実感している方は、
運動のみではなく栄養の⼟台作りとして
ぜひONSを始めてみてはいかがでしょうか。
また最近の研究では
噛むことや発音するといった
口腔周囲の運動機能が、
単に口の問題だけでなく、
フレイルとも密接に関与していることが
明らかになっています。
口の健康とフレイル、
その関係性は一見遠いように思えますが、
口腔は栄養の入り口であり、
社会参加のための意思伝達・感情表出において
不可欠な存在ですので、
運動、栄養と合わせて口腔機能の維持も重要です。
心配な方は当院で一度
口腔機能の検査をしてはいかがでしょうか。
「最近食べこぼしが増えた」
「物を噛んだり、飲み込んだりしたときに違和感がある」
など、気になることがあるので、
まず話だけ聞いてほしいという方も、
気軽にお越しください。
久里浜駅前マリン歯科口腔外科
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