テニスと健康
こんにちは。院長の小野沢です。
9月も半ばを過ぎ、少しずつですが
秋めいてきたように感じます。
「食欲の秋」「読書の秋」
「スポーツの秋」など、
秋の形は人それぞれですが、
実り豊かな日々を過ごすために、
くれぐれも体調管理には
お気をつけてまいりましょう!
さて、今月は秋のつながりで
スポーツの話をしたいと思います。
私は数年前、40代半ばにもかかわらず
テニスを始めました。
きっかけは息子がテニスを始めたことでした。
選手を目指そうというわけではなく、
休日に体を動かしつつ、
息子とコミュニケーションを取るにも
うってつけだなと軽い気持ちで始めたのです。
長年テニス界の王者に君臨していた
ロジャー・フェデラーは41歳で引退。
それより上の年齢からのスタートです。
世界保健機関(以下、WHO)は、
運動実施はどのような形でも良く、
仕事や移動の最中、ダンスや遊びの中、
またガーデニングや掃除といった
日常生活の中でも実施可能であり、
どのような運動でも何もしないよりは良く、
またやればやるほど
健康には良いというメッセージを発信しています。
特に仕事や学校で座っている時間が長い人は、
そのネガティブな影響を埋めるためにも、
より多くの運動を実施すべきであるとしています。
2020年11月にWHOが発表したガイドライン
「身体活動および座位行動に関するガイドライン
(WHO Guidelines on physical activity and sedentary behavior)」
では、すべての人が、年齢や能力を問わず
アクティブになることは可能であること、
そしてどんな小さなことでもすべての行動が
アクティブになるために役に立つと強調しています。
少し前までは、健康に寄与すると言っても
どの種目がどれくらい
健康寿命の延伸に効果があるのかは
未知の領域でした。
ですが2018年に発行された
『Mayo Clinic Proceedings』誌において
発表された論文で、平均寿命の延伸と
スポーツの関係が明らかになりました。
論文では、運動習慣のある人と
運動習慣のない人を比較した結果、
平均寿命の差が顕著であり、
さらにスポーツ種目によっても
平均寿命の差があり、
中でもテニスが9.7年と1位で、
最も寿命の延伸が顕著であるとの結果でした。
寿命を延ばすスポーツの
1位はテニス(9.7年)、次いで
バドミントン(6.2年)、サッカー(4.7年)、
サイクリング(3.7年)、水泳(3.4年)、
ジョギング(3.2年)、健康体操(3.1年)、
スポーツジム(1.5年)となっておりました。
注目すべきは、寿命を延ばすスポーツの
上位3種目は球技であることで、
サイクリングや水泳、ジョギング、
健康体操、スポーツジムは
個人参加型の運動であり、
テニス、バドミントン、サッカーは
2人以上で活動する球技で、
参加者同士の交流とコミュニケーションが
強い点に着目されたことです。
テニスは、仲間と一緒にプレイをしたり
試合を楽しんだりすることが
ストレスの解消になり、
心理的効果、メンタルヘルスの向上が
寿命の延伸に繋がっているとされています。
社会的孤立は平均寿命を下げる事実が
先行研究において報告されていますから、
テニスは仲間と笑顔で過ごせることも
長寿の要因の一つであると言えます。
定期的にテニスクラブやテニスサークル・
教室で活動することにより、
社会関係や信頼関係、共有感が強くなり、
それが幸福感(ウェルビーイング)を高め、
結果的に生活習慣病のリスクを下げてくれるなど、
結果的に健康増進に繋がる効果を
もたらしてくれるようです。
勿論、心理的効果だけではなく
フィジカル面での向上も見込めます。
試合ではポイントを取るために、
ダッシュの連続によるラリーの後、
短い回復時間があり、
次のポイントに移るという運動を繰り返しています。
インターバルトレーニング効果が高く、
有酸素運動能力(持久力)を改善します。
私はこれらの研究結果は知らず、
軽い気持ちでテニスを始めましたが、
やっていれば欲が出るもので、
上級者になりたい、と
仕事の合間を縫い、素振りや、
YouTubeで得た情報を元に
独学に励んでいます。
なんとか初級レベルの大会では
優勝を勝ち取ることができましたが、
上級者への道は遙か先……
やればやるほど、非常に上達の困難なスポーツだと
実感しています。
さらにテニスという競技では
プロの資格を得て、生計を立てていくのに
相当な覚悟が必要と思われます。
技術の習得の難しさやプロとしての
活動の困難さは、また別の機会にでも
詳しくお話ししたいと思いますが、
特に国内では、その身体的な能力と技術の割に
賞金の出る、日の目に当たる機会や大会は多くありません。
現在の日本では、スター的な要素がある選手が
くすぶっているように思えてなりませんでした。
そこで、活動の一部でも援助できたらという思いから
ルックスとユーモアを兼ね備え
更に前向きな精神で世界に挑戦中のプレイヤー
小倉孝介選手と当院は
9月よりスポンサー契約を結びました。
彼の活躍を通じてスポーツの振興や
人々の健康増進にも寄与出来たらと思っています。
彼はYouTuberでもあり、
活動の一部は動画で見ることができますので
ご興味をお持ちの方は、ご覧いただけたらと存じます。
これからもテニス業界を応援しつつ、
個人でも上達を目指し、生涯スポーツとして
続けて行きたいと考えています。
皆様も適度な運動とお口のお手入れで、
健康な日々を過ごしましょう。
【医院からのお知らせ】
10月29日は火曜日ですが
院長が三浦半島地域障害者歯科診療所で
診療のためクリニックは休診となります。
代わりに10月31日は木曜日ですが
診療いたします。
久里浜駅前マリン歯科口腔外科
〒239-0831
神奈川県横須賀市久里浜1-5-9 あずさわビル3F
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